本の読み聞かせが成長に与える5つの効果

こんにちは。こどもプラス長野青木島教室です。
当教室は、長野市で発達障害の子供をお預かりし運動療育を提供する放課後等デイサービスです。

絵本の読み聞かせは子供の成長において重要である、と耳にすることは多いと思います。
今回は読み聞かせが子供の成長に与える5つの効果、それぞれの力を伸ばす工夫についてお話ししていきます。

聴く力がつく

読み聞かせによってコミュニケーションを成立させる上で大切な基盤となる「人の話を聴く力」を養うことができます。

日常でいきなり「指示を聞く」「説明を聞く」といったことに挑戦するのは難しいです。なぜかというと指示や説明に耳を傾けることで子供にとって面白いことが起こる、といった快刺激を受けづらいからです。

一方で絵本は絵を見て楽しみ、耳で音や言葉の響きを楽しむことができます。したがって、読み聞かせをすることによって他人が発する言葉を意識を向ける力が伸びていき、結果として聴く力も養われていくのです。

聴く力をより効率的に引き出していくための工夫としては、好きなものが出てくる作品、絵が可愛い作品、「ぴょんぴょん」「ぎゅっ」などのようなオノマトペを多く含んだ音を楽しむ作品など子供が進んで興味を持つ題材の絵本を選ぶことをオススメします。

そこで「本を読むって楽しい!」という体験をたくさん積み重ね、徐々に物語などに移行していくことでより確実に聴く力は育っていきます。

好奇心が旺盛になる

聴く力が育ってくると、子供達は絵本をきっかけに自分の未知の世界へ入っていくこともあります。

読み聞かせの中でただ絵に目を向けたり、大人の声に耳を傾けるだけだった意識が物語の内容にまで向かうようになり、そこから「◯◯って何なんだろう?」「どうして~なのかなあ?」といった沢山の”はてな?”が生まれ「知りたい!」という気持ちに繋がってくるのです。

疑問が膨らんで大人が物語を読んでいる途中に何回もストップがかかるかもしれません。そんなとき、子供の好奇心を育てていくためにも読み聞かせの中の「なに?」「なんで?」「どうして?」には可能な限り根気強く応えてあげてください。

子供の些細な疑問を受け止め、丁寧に向き合うことはその子の自己肯定感にも繋がってくるからです。

また疑問から得た新しい知識を固めていくために同じ本を繰り返し読んでみることも大切です。

メリハリ・集中力がつく

絵本とういのは始まりと終わりが明確になっていますよね。発達障害の子供達にとって最初と最後がわかると見通しがつくので、それが安心感に繋がります。

とはいえ初めのうちは途中で物語に飽きておしゃべりを始めてしまう、といったこともあるかもしれまんせん。まずは教室はお家の決められた時間、短いお話を選ぶなど子供にとって無理のない範囲で読み聞かせを継続して行っていくことが大切になってきます。

日々の中で繰り返し本を読んでいくと徐々に「あ、絵本が出てきたから、読み聞かせの時間がはじまる!」「絵本が閉じられたからおしまいで、次は◯◯の時間だ」のように子供自身で切り替えを行うことができるようになってきます。

ここのメリハリの土台ができたうえで物語の長さを工夫することによって次第に集中力の持続にも繋がってくるのです。

語彙力がつく

語彙(ごい)には2種類あります。まずは聞いたり見たりしてそのものが分かる「理解語彙」、そして実際に言える、書けるといった「表現語彙(使用語彙)」です。

これら語彙を伸ばすために読み聞かせがなぜよいのかというと物語に出てくる絵と言葉を課題的ではなく、自然な楽しいやりとりの中でマッチングされていくことができるからです。

子供が拒否しているのに机上で無理やり絵カードを提示させるような言語指導を行うよりも、物語の流れの中で大人側が「◯◯はどこにいるかなあ?」や「これはなあに?」と子供に言葉かけを行うことで読み手と聞き手の簡単なやりとりが生まれると同時にその子の語彙の理解表出能力を高めることができるのです。

その際に、ぜひ意識して欲しいことは正しく理解表出をできたときには「よくわかったね」「すごいね」とたくさん褒めてあげること、間違ってしまった場合は「違うよ」というような否定的な言葉ではなく、正しい答えやもっと分かりやすくする情報を優しく伝えてあげることです。

例えば「ウサギさんはどこかな?」と聞いたときに子供がクマさんを指したとします。

そしたら「これはクマさんだったね」と教えてあげたあと、ウサギの絵を指さし「これがウサギさんだね。耳が長くてぴょんぴょんと跳ねるよね。」と言葉かけをしてあげます。

そういったやりとりの継続の中で、子供の中でのものの具体的なイメージと語彙とがむすびついていくのです。そして、語彙が増えてくることにより言語でのコミュニケーションの幅も広がってきます。

想像力・感情が豊かになる

絵本というものは具体的な説明文がありません。簡単な文章と絵で表されているからこそ、子供達はそこから想像を膨らませて物語を楽しむことができるのです。

想像力が伸びると物語の登場人物の「うれしい」「かなしい」「こまった」などといった様々な気持ちに共感することができるようになり、相手の気持ちを考える力も鍛えられていきます。

これらは脳科学的にも裏付けされており、読み聞かせを行うことで子供の脳の中の大脳辺縁系に刺激が与えられるため、想像力や情動、また記憶力などにも良い影響があると言われています。

こどもプラス長野青木島教室では、発達障害・ADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群や高機能自閉症含む)などの広汎性発達障害、学習障害(LD)、知的障害、ダウン症など様々な障がいを持った子供達と柳澤運動プログラムに沿って運動療育を行ったあとに、毎日1冊の絵本の読み聞かせを行っています。読み聞かせによって大人と子供とが心を通わせ、互いに笑顔になれる、そんな時間がつくれたらと思います。

見学はいつもでも行っていますので、事前にご連絡のうえお気軽にお越しください。それではまた(^^)

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長野市の放課後デイサービス
脳を育てる運動療育・運動あそび
こどもプラス長野青木島教室
TEL:026-285-0820
受付時間:9時~18時(定休日:日曜)
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