こんにちは!発達障害の子供達も通う長野市の放課後等デイサービスのこどもプラス長野青木島教室です。
子供が言うことを聞いてくれない。子育てをしている親であればそんな悩みを持っている方も多いと思います。しかし声のかけ方ひとつで子供の成長は大きく変わります。
今日は発達障害に限らず子供への声のかけ方がいかに重要か確認したいと思います。
親の声のかけ方で子供の創造性が伸びる?!
絵を描くことで創造性が豊かになるのは何となくわかりますよね。「イメージ(想像)する力を養う」、「自分なりの書き方を工夫(創造)する」ということで、創造力がアップすることは想像できます。
しかし、今回紹介するのはちょっと違った角度から絵を描くことと創造性の関連を検討した実験です。
この実験は、子どもを2つのグループに分けて「部屋を汚さないように絵を描く」というルールで自由に絵を描いてもらいます。
その際、Aのグループには子どもたちの活動を抑制し統制するような声かけを、Bには子どもたちの自主性を尊重するような声かけを行いました。
声のかけ方で、子どもの反応はこんなに変わるようです。
Aグループには「よい子だから道具をきちんと使いなさい」「部屋を汚さない」「ルールは守りなさい」「絵具はまぜこぜにしない」と抑圧的な声かけをしました。
Bグループには「絵具をこぼしたり、ぐちゃぐちゃにして遊ぶことが楽しいのはわかるけど、この部屋は他の人も使うからきれいに使ってください」と声をかけました。
BはAに比べて厳しいルールがなく、自由に絵を描くことを勧めている表現です。
この実験結果は、AよりBの方が子どもたちが意欲的に絵を描くことに取組んだばかりでなく、完成した絵を専門家に評価してもらったところ、Bの絵はとても良く感情がこもった絵だったというのです。
声のかけ方ひとつで子どもたちの取り組みや成果が変わってくるというのがデータとなって出てきた実験です。
子どもの自立性を引き出す声のかけ方を知っていますか?
今回の実験では絵を描くことが課題ですが、絵に限らずどのような活動でも同じことが言えるでしょう。
統制されるのではなく、みずからが進んで活動に取組む子どもは、そうでない子どもよりも高い創造性を発揮して、さらに好奇心に刺激されることで自ら活動に取り組む姿勢が身についています。
これが繰り返されることで高い創造性をはぐくむことにつながるのです。
ですから、子どもに声をかけるときはBグループのように子どもの自立性を伸ばすという点を心がけて声がけをしてみましょう。
「○○やってごらん^^」「こんなことも出来るのかな?」と、子どもの“やる気”や、“チャレンジする気持ち”をくすぐるような声かけが、子どもをぐんぐんと伸ばしてゆきます。
忙しいから子どものペースに任せておけないはNG
逆に、Aグループのような声かけは、その場を繕うには良いかもしれません。しかし、言われたことだけを行うことに慣れてしまうと、自分で考えることをしなくなります。つまり、言われたことしか出来なくなってしまうという危険性をはらんでいます。
現代の子どもたちは自発的に行動する力が弱くなってきており、言われたことしか出来ない“受け身”の子が増えてきているという研究者もいるほどです。
子どもは、成長の過程でいろいろな経験を通して、表現の仕方や社会のルールを学んでいきます。その過程において、大人から見るともどかしいこともあるかもしれません。
Bグループのような声かけは子どもの可能性を伸ばすことは分かっているけれど、時間がかかってしまうからついつい・・・という家庭もあるでしょう。
「育児(児童を育てる)とは育自(自分を育てる)である」というように、たまにはグッと堪えて、子どもを伸ばすための声かけを意識してみてはいかがでしょうか?
私たちは、楽しみと一緒に学ぶことで学習効率がよくなり、効率よく課題を解決する力が身についていきます。トゲのある一言よりも、愛情のこもった一言の方が子どもの心に響くかもしれません。
声のかけ方で子供達の成長は大きく変わりますので、ついついがないように注意し見守りを行いたいと思います。それではまた(^^)
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